抜歯になる前に歯を残すために治療を行います
「歯肉の上に歯がない状態」、「歯肉に歯が埋もれている状態」そのような状態で被せ物を入れても被せ物の脱落のリスクが高く、歯を保存することが難しいケースがあります。
当院では歯を保存するために、「エクストル―ジョン法」という治療法を用いています。
エクストルージョン法
部分的な矯正を行い歯の根を引っ張り出し、被せ物の土台をしっかりと確保することで歯を抜かずに保存することができます。
治療期間は4ヶ月です。
右の写真の方が歯が下方へ引っ張り出されてきています。歯肉より上に歯が出てくることによって安定性の高い土台を作製することができます。
治療期間と経過
〈治療開始時〉
ゴムをかけるフックを装着した状態
〈治療中〉
ゴムで引っ張っている時は審美的に考慮して仮歯を装着します。
〈治療後〉
歯が引っ張り出せたことが確認できたら土台を作製し被せ物を装着します。
またお口の中の状態次第ではクラウンレングスリング(歯冠長延長術)という歯ぐきの手術を併用したり、それぞれ単独で行う場合もあります。
エクストルージョン法のメリット・デメリット
メリット
抜歯を回避、時期を先延ばしすることができる。外れにくい被せ物ができる。
デメリット・リスク
保険適応外。歯の根が短い歯などの条件では適応できない。歯の形によっては効果が出にくいケースがある。
治療費
前歯:12,000円
奥歯:25,000円
調整料:1回2,000円(それぞれ税別)
治療中の受診ペースは2週間に1回程度です。別途被せ物等の料金が発生します。